同級生がようやく入籍することになった。
お互いずっと独身のままで、なんだかんだ肩身のせまい30代を一緒に過ごしてきたから、
これでやっと安心…というか、落ち着いた。
晩婚入籍のお祝いもかねて、女3人で沖縄・奄美大島に旅行しない?と提案があった。
そうだね、こうやって3人で集まることも、旅行することも、もうなくなるだろうし。
沖縄にはずっと行きたいと思っていたし、気のおけない仲良し同士で行けるなんて、最高。
でも、私は「行きたいけど、行けないな」と返事した。
お金を使うのが不安だからだ。
私はふたりのように、旦那さんの稼ぎがあるわけでも、実家暮らしなわけでもない。
アルバイトで貯めたお小遣いではなく、収入はすべて生活費や事業費にあてなくてはならない。
そう、もう立場が違うのだ。
主婦でも、会社員でもない。事業主なのだ。
前だったら、ちょっとくらい急な出費があったとしても、思い出になりそうな方を優先していたと思う。
今の自分にとって、プライベートな旅行は、「投資」ではなく、「消費」なのだ。
そういう風に考えるようになってしまったことを、とても寂しく思う。
銀行口座の額は、先月・過去最高だった。会社員時代では絶対見ることができなかった預金高になっていた。
とはいえ、使うことにはとても慎重になった。
来月、再来月がどうなるか分からないからだ。
本当は、開業の挨拶もハガキで送りたかった。
パンフレットも、名刺も、HPも、ちゃんとしたデザイナーに頼みたいし…
営業ツールにできるだけお金をかけないところからスタートしている。(コピー代も1枚50円ですぞ)
本題に戻ると、
なぜ、大変な思いをすることを分かっていて独立したのか。
結婚して、二人三脚・二馬力で生活していこうとしないのか。(←ただ単に相手がいないだけかも笑)
「どうせ旦那さんの力でしょう」 (結婚してなかったら今みたいな生活送れてないよ。)
「旦那さんの収入があるからいいじゃないですか~」 (無理して働かなくても。)
「扶養されている身分」 (こっちは税金たんまり払ってんだ。)
「片手間のお仕事ごっこ」 (辞めたくなったら辞めてもいいんじゃない。)
・・・って、思われたくないから!
特に大事なクライアント、取引先、ビジネス仲間たちに。
どんなに女性活躍社会と言われていても、
女性というだけで、旦那さんがいるというだけで、
「そこまで頑張らなくてもいいんじゃない?」
ってなる。
(これも私の偏った考えなので、ジェンダーに詳しい人はどうか攻撃的になりませんように)
旦那さんに、パートナーに、
家賃・光熱費、養育費等、生活費の大部分を払わせているようじゃ、
「女性の自立」とは言えないんじゃないかと。 (別に自立したいわけではありませんが・・・!)
私自身、本音を言うと、
「旦那さんの(収入の)おかげで生活できている」って言われるくらいなら、
「ひとりで大変。かわいそう」
って憐れに思われたほうがマシなんですよね。
どんなに家庭責任があって、家事や子育てに力を注いでも、
自分で稼げる収入がない、少ないってことは、
それだけ立場が低く、発言権がなくなることにつながるから。
経済力のない女性の結婚は、愛ではなく、依存。
(最近話題のマイノリティの生産性論にもつながるから、あまり大きな声では言えないけど。それとは切り離して!)
もし、暮らすのに困らないくらいの財産が手に入ったとしたら、
その人と一緒に居たいと思いますか?
私はお金とか条件とか将来うんぬんとかじゃなく、
そのとき好きになった人と事実婚したいなー。ノリでね。
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